SLIM、試される最後の20分

SLIM、試される最後の20分

※画像:藤原作

今はまだ月への旅を続けているSLIMは、この25日に月周回軌道に乗ります。
そして、来年1月20日午前0時ごろに高度15キロから降下を始め、約20分後に月の赤道の南にある「神酒(みき)の海」へ着陸することを目指しています。
天体への着陸は、小惑星、火星、月の順で難しさが増すとのこと。
大気が無い月でのSLIMの成功には、月の重力に一方的に引っ張られ加速度的に落下速度が急増する中、逆噴射で速度を抑え、機体を制御する高い技術が必要です。
思い出されるのは、今年4月26日のアイスペース社の月着陸船の着陸失敗です。
月周回起動までは順調に航海したものの、月面への着陸態勢に入った最後の最後の段階で、燃料が尽きて機体を減速できず、月面に激突したのです。
試されるのは月面へ着陸を試みる最後の最後のアプローチ、残り20分。
『100里を行く時は、99里を以って半ばとすべし』とは故人の言です。
緊張します。

頑張れ❗️SLIM‼️  頑張れ❗️SORA-Q‼️

♣️  ♣️  ♣️    国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構プレスリリース ♣️  ♣️  ♣️

小型月着陸実証機(SLIM)の月面着陸の予定について

2023年(令和5年)12月5日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)は、2023年9月7日に打ち上げた小型月着陸実証機(SLIM)について、2024年1~2月の着陸予定としていましたが、現状、運用が順調に実施できていることを踏まえ、月面着陸について、以下のとおり実施することをお知らせいたします。

2024年1月20日(土)
午前0:00頃(日本標準時) 着陸降下開始
午前0:20頃(日本標準時) 月面着陸
また、上記のタイミングで着陸を実施しない場合の着陸機会は2024年2月16日頃となる予定です。
小型月着陸実証機(SLIM)は精度100m以内のピンポイント着陸を目標としています。月のような重力天体においては他に類を見ない高精度着陸となり、現在検討が行われている国際宇宙探査計画等においても成果の活用が期待されています。

参考:月面着陸までの今後の予定
2023年12月25日 月周回軌道投入
2024年1月中旬    着陸開始への準備開始(軌道調整)
2024年1月19日   着陸前軌道移行完了

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/

文責:HP担当 藤原
mailto:info@okinawa.doshisha-alumni.org

_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/_/