ONE PURPOSE 2023 春号(vol.209)巻頭対談企画「ココロザシ」/スタートアップのココロザシ

Posted by on 4月 22, 2023 in 編集後記
ONE PURPOSE 2023 春号(vol.209)巻頭対談企画「ココロザシ」/スタートアップのココロザシ

先日、我が家にも『ONE PURPOSE 春号』が届きました。まずはその中から『巻頭対談企画「ココロザシ」/スタートアップのココロザシ』を少しだけ紹介させて頂きます。

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2018年、同志社大学内に同志社大学中小企業マネジメント研究センターが設立されました。
同センター長の関智宏教授(商学部商学科)は「私が中小企業のアントレプレナーシップについて研究するようになった理由の一つとして、新型コロナウィルス感染症の影響で、飲食店の営業自粛などで中小企業の経営が困難に直面したことがあります。コロナ禍で苦境を乗り越えようとする過程は、まさにアントレプレナーシップ。研究テーマとして取り上げ、社会に発信することで、日本の経済社会の未来を描けるのではと思っています。」とその志を語っておられます。
関教授は「日本にスタートアップが少ないのは、卒業して社会に出れば既存の会社に就職するというルートが今も殆どだからだと思います。大きな会社、安定した会社に就職することが本人にとってもご家族にとっても、学校にとってもパッピーだという社会風潮が、今も根強いことが一番の問題です。」と、そこには既存の価値観という壁があるとも。
しかし、「大企業であっても経営が傾き、事業を売却することもある。現代はなおさら将来を予測しにくい時代になってきています。その中で、未来を切り開くのは自分自身だ、自分で事業をやっていくしかないと思う学生が増えてきたように思います。」と今を分析され、
「大学人として、起業志向の高い学生たちが手を挙げてそこに行けるような環境づくりをしていくことが責務だろうと考えています。」と強い決意も述べられていました。
[ONE PURPOSE 2023 春号(vol.209)巻頭対談企画「ココロザシ」/スタートアップのココロザシより抜粋]

(関 智宏 教授)

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まさに滅び行かんとする日本。急速に貧困化する日本人。
方や痩せ細るこの国の甘い汁を吸い尽くそうとする既得権益者達。大企業の経営者たちは変革に背を向け、内部留保の積み増しに勤しみ、中小企業の経営者たちは既存の事業に埋没して思考停止に陥り、補助金やゼロゼロ融資で延命を図っている。従業員には低賃金を強い、わが身の保身ばかりに忙しい。この国はまるで脳死状態の患者をひたすら生命維持装置で生き存えさせているかのようだ。
これらは既に形骸である。すぐさま退場するべきだ。
潮は満ち、引き、地は動き続け決して止まらず、ひとつになってはまた散り散りに別れ、幾億の歳月を費やしてまたパンゲアに至る。
この星はまたその必然として、そこに生きる生き物たちにも変化を強いる。そして幾千億の突然変異の中から新しい環境に最適なものだけが次の繁栄の主役となる。古い環境に最適化し変化を拒絶したものたちは自然に淘汰されて行く。
企業も同じだ。変化を拒絶すれば淘汰され、変化し未来に最適化した企業だけが繁栄を享受できるのだ。
それが諸行無常の理なのだ。

同志社大学中小企業マネジメント研究センターの取組みが、やがて若者たちの未来を、この国の未来を、その手の中にグッと手繰り寄せてくれることを期待しています。
そして、私たちOBも精神的にも経済的にも何かしら応援できればと思われてなりません。

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文責:HP担当 藤原
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