現在、台風14号通過中

Posted by on 9月 18, 2022 in 編集後記
現在、台風14号通過中

本日18日9時現在、猛烈な台風14号が、南北大東島を蹂躙した後、屋久島の南東約100kmを北上しています。数十年に一度といわれる「特別警報」が鹿児島県全域に出されており、各地で「命を守る行動」が呼びかけられています。
一時は910hPaという気象庁観測史上最強値を叩き出し、今現在も925hPaと非常に強い勢力を維持しています。影響を受けるであろう地域の方々にはくれぐれもお気をつけ頂き、まさに「命を守る」早めの避難をお願い致します。
かつては台風といえば遠くグアムやフィリピンの南海上あたりで発生し、日本に近づきながら徐々に勢力を増してやってくるという印象をもっていましたが、近年、台風は日本近海で発生するケースが増加しています。私的にも台風が発生したとの報道があったと思ったら、いきなり沖縄に襲来し台風の準備が間に合わないということもありました。この台風も硫黄島付近で発生。正に日本の庭先で発生し急激に発達しています。
この原因はご存じの通り、日本近海での海水温の上昇です。地球大気の気温の上昇により海水が暖められているのです。これが人為的なものなのか、それともこの星の周期的な温暖化なのかは議論を呼ぶところですが、仮にこの星の周期的な温暖化だとしても、ヒトの活動がそれを増幅していることは間違いのない事実ですし、少なくともこの温暖化が生き物を生存しにくくしていることは確かです。毎年毎年、「これまで経験したことのない」災害が発生しており、その被害の度合いは更新し続けています。
世界を見渡しても、アジアの国々で豪雨や洪水により多数の被害が発生しており、パキスタンでは国土の三分の一が水没し、欧州では未曽有の旱魃が発生してライン川が干上がってしまったとの報道がなされています。一刻の猶予もないのではないかと思えてなりません。国同士がいがみ合い、争いあう時ではないのではないか。今こそ全世界が一致して環境問題に取り組んでいく時が来ていると思われてなりません。
沖縄に住むものとして沖縄県について言えば、この県がエネルギーの殆どは化石燃料による火力発電に頼っていること。沖縄電力の2022年3月期の有価証券報告書を見ると、自社電力量57億7149万9千kWhの内、火力発電電力量は57億7019万9千kWhでその比率は実に99.97%に及びます。他社受電電力量を含めても82.04%と非常に高い依存率です。私がガソリン車から電気自動車(EV)に乗り変えたとしてもその使用電力の8割は化石燃料を使用しているという計算ですし、同社が中長期的な経営戦略に掲げている「再エネ主力化」にも程遠いのが現実です。また、私たちはウクライナ進行に端を発するエネルギー価格の高騰、不安定化も厳しい現実として突きつけられています。沖縄県として新たなカーボンニュートラルな社会をどう構築していくのか。今こそ真剣に考えていく必要があると思う今日この頃であります。

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沖縄電力2022年3月期有価証券報告書(連結)より抜粋
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電力需給実績(千kWh)
|受発電電力量         (自社計比)合計比
||自社火力発電電力量 5,770,159(99.97%)82.05%
||自社新エネ発電電力量  1,330( 0.03%)   0.02%
||自社発電電力量計  5,771,499
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||他社受電電力量   1,504,059         21.38%
|損失電力量        -242,876          -3.45%
|合計受発電電力量   7,032,682       100.00%
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設備(百万円)       (発電合計比)
電機事業合計 30,756
||火力     9,790 (99.89%)
||新エネ         11 (   0.11%)
|発電設備合計  9,801   (100.00%)
|送電      4,739
|変電      6,982
|配電      6,644
|その他     2,587
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文責:HP担当 藤原

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